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こんな写真を 見つけました。
昭和四十年代の 懐かしい商店街の風景です。
その頃の僕の写真 昭和40年 小学校4年生
シェー
僕と同年代の人なら誰でも一枚くらい
こんなポーズをした写真を
持っていると
思います。
さて
子供の頃
おばあちゃんと一緒に
四九の市〔しくのいち〕に よく行きました。
四と九の つく日に市があった。
例えば四日、九日、十四日、十九日・・・には
この通りに露天商が 立ち並び
買い物客で 混雑しました。
特に混み合ったのは
夏の七夕祭りの時期と
年末の十二月二十九日だった。
僕は
乳母車をひいて歩く おばあちゃんの
後ろを ついていったものです。
モンペが好きだった おばあちゃん
おばあちゃんは
畑仕事で穿く
モンペを
いつも 市〔いち〕で買っていた。
僕は
夏には 金魚。
〔暑いので すぐ 死んでしまった。〕
冬には ひよこ。
〔 寒いので すぐ 死んでしまった。〕
生懲りもせず
おばあちゃんから
毎年 市で 買ってもらっていた。
市〔いち〕を歩くのは
好きだった。
市を歩いていると
いろいろな
匂いがした。
お茶屋さんの前は
お茶を焙〔ほお〕じる
香ばしい匂いが漂い
お好み焼き屋さんの前は
ソースの焼ける
いい匂いがした。
いらっしゃーい。 いらっしゃーい。
という
しわがれて 年季の入った
呼び込みの声を
聞くのも
楽しみのひとつだった。
今では
すっかりさびれてしまったらしい
四九の市通り。
今でも
市は たっているのだろうか。
たまに
嫁さんと一緒に
近くのスーパーへ買い物に行く時がある。
いまひとつ楽しくない理由は
ほとんどの食料品がラップで包装されてしまい
市場に匂いが ほとんどなくなったことと
味のある
呼び込みの 掛け声が
スーパーでは
聞かれないせいであり
嫁さんに
買い物の荷物を
運ばされるからでは
決して 断じて 絶対に ありません。
嗚呼。
それでは またな。
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